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東京大阪考

posted at 11:15:44 on 2006-08-10 kaz | Category: オンモード

関西と東京を往復していて気が付くことがある。
東京には、よい意味でお金、人、知識が循環している。
そして、そこから派生するビジネスや文化、更には多種多様な欲望までもがごった煮状態でそこにはある。

そのごった煮は、そこから次代の新しいものが出てくるという大きな可能性を秘めている。同時に頽廃も生み出す場という側面も持っているが、まさしく日本でのユニークな場という感じを受ける。

ところが最近、大阪ではこのごった煮状態が非常に希薄だと感じている。

こういうことを改めて考えるということ自体がそもそも関西的であるのだが、敢えてそれを承知で書いてみよう。

関西が元気がないと言われて久しいが、これは土地バブルの影響をかなり深刻に被ったことたがその最初の原因ではあっただろう。土地バブル崩壊がら久しい今、それだけに原因を求めることができる程事は単純ではない。

良くも悪くもこれからの日本は、ますます東京一極集中が加速すると思う。この傾向は、関西にいるとよく分かる。

80年代終わりか90年代初めまでは神戸がファッションの発信地だった。
90年の後半、たぶん97、98年までは大阪は第二の都市という機能を担っていたが、今では一地方都市の様相を呈してきている。その後は日本といえば東京という状態で、大阪を初め関西が今ひとつ見えてこない。


90年代の終わりごろから、大阪の企業の本社機能がどんどん東京に集約されていった。証券会社や銀行といった国の法律で動きが規制されている業種は、東京に本社機能を集約することがある意味必然だったのかも知れない。

ただ、97~98年ごろからの動きを見ていると、本質にはもっと重大なことが隠されていると思う。


ひとつはグローバル化だ。
世界から見たら、上海、北京、シンガポール、ソウル、東京みたいな見え方をしていると思うのだ。

日産のゴーン社長が、人間は本来移動する性質があるので、人はどんどん世界を移動し、その逆はないというようなことを著書で書かれている。良い悪いではなく、世界はその方向に進んでいるのは事実だ。

だから、益々世界から見たら日本の都市では東京が際立つと思う。ただ、これらは日本の都市という条件で見るとそういうことで、世界から見るとややもすると東京すら見えないという事態も起こらないとも限らない。


そして、もうひとつがインターネットの普及。
インターネットによりどこにいても情報の受発信ができるのなら東京に限る必要はないように思える。しかし、本当はインターネットに流れる情報を追っかけているようでは遅いということに気付かれているだろうか。

先日ある中小企業の方とお話していたところ、情報の収集と発信という話題で「インターネットを使わないといけないのでしょうか?」というようなことを仰っていた。

一概に使う、使わないの問題ではなく、どういう目的でどういう機能を使うと効果的かを考えてくださいと申し上げたのだが、もうひとつ付け加えた。

それは、企業にとって、本当に重要な情報はネット上にはないということだ。
人は、本当に大事な情報は、利益が確定するまで公言することはないということを忘れている人が多い。

そういう訳で、インターネットによる情報の受発信は東京で全てできるし、リアルな人を介する情報も東京に渦巻いてこれが益々重要になるということになる。どこにいてもよいのなら、企画立案機能は東京に集約するのが効果的ということになる。


こう言うと、大阪をはじめ地方都市にいることが不利なので、東京へ進出しようと言っているように思われるかもしれないが、必ずしもそうではない。

ただ、ここまで述べたような世の中の流れを理解して対応して頂きたいと思っている。
思いっきりローカルに徹するのではないのなら、東京の企業と同じことを関西や他の地方都市の企業が行っても勝ち目はない。

それにはどうすればよいか?
ひとつは、ユニークな他にはないものを考え提供して頂きたいと思っている。
それは技術かも知れないし、伝統的な文化かもしれない。一度自社にあるものを今までと違った目で真剣に眺めて欲しい。

いわゆる棚卸し作業だ。今までとは違った視点で自社を見直すと言うのは簡単だが、確かにこれは難しい作業だ。この辺りのご相談にはよく乗っているので、考えてみようという人は連絡を頂きたい。


さて、大阪や関西の元気な企業、特にベンチャーは東京へどんどん進出しているという事実がある。これにも少々思うところがある。

大阪や地方都市で起業した多くの元気な会社は東京へ行くことを考えているし、実際東京でそういう会社の社長さんと多く会っている。

だが、残念なことにほとんどの企業が東京で止まってしまっているのだ。
みなさん、東京が最終目的地と考えているのだろうか?

関西の企業は、東京ではなく大阪や地方都市に腰を据え、そしてそこからシリコンバレーをはじめとする世界を目指して欲しいのだがどうだろうか。

これは不可能なことではないと思う。例えば、P&Gの日本本社は神戸にあり、ファーイーストのHQもそこにあって機能している。

これから一社でもそういう企業が関西から出てくれば頼もしい限りだ。

アイキットソリューションズ
生島 大嗣

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Comments

きよ店長 wrote:

東京大阪考は僕も、とってもよく考えるトピックスです。
さらに言うと、東京にこだわらなくてもいいのではないかという事。日本に関するニュースなんて、ほとんど出てきませんもんね。事実として、世界からあんまり「よされてない」のでは内科と思います。

不動産に関しても、東京がいいといっても、
じゃあ、日本はどうなのかということや
NZや、ラスベガス等に比べる必要は
ないのかという事、、、、。

正直、学生のときの同級生の、華僑の男の
影響は大きく、僕はあまり、今住んでいる
関西への執着はありません。

生島さんは関西が好きですか??
今住んでいるところが好きですか??

たしかに、僕は今、美容師が売るシャンプー
として、アドバンテージを取っていますが
関西スタイル提案、神戸巻き、芦屋巻き
などという、他の地域の人は
絶対まねできないものでアドバンテージを
とって言ってもいいのかもしれませんね。
東京や、シリコンバレーに行った際は
また、その変化を生島さんの視点で
お伝えいただけたら嬉しいです!
めっちゃ楽しみにしています!!

2006-08-10 14:20:34

こばP wrote:

そういう会社になるべく毎日小さなことをこつこつ重ねていっている次第でございまする。たぶんw

2006-08-10 14:23:34

生島大嗣 wrote:

きょ店長さん

世界の視点はもちろん日本の視点とは異なりますね。
その世界って、また広すぎてどこからの視点かを考えるときりがない。

世界の視点から見ると、東京って影響を与える大きさが相対的に小さくなるので扱いはそれなりになります。しかし、それはそれで当たり前でよいのかなとも思います。
逆に、日本のメディアは日本人向けなので、日本ネタを抜かすと成立しませんし。

要は、自分のポジショニングをどこに置くかですね。
そのポジションから、その人なりに世界を眺めるとよいと思うのです。
それがビジネスでも文化でも。

だから、きよ店長が関西への執着がないのも理解できますよ。
ポジショニングが必要に応じて柔軟にできるのでしょうね。

> 生島さんは関西が好きですか??
> 今住んでいるところが好きですか??

はい、大好きです。
いろいろと世界の国々を見てきて、私の居住エリアはかなりよい線をいっていると思っています。

ただ、生活という点で今住んでいるところも好きということなので、ビジネス的には別段地域には拘っていません。呼んでくれればニューヨークでもロンドンでも行きますよ。
その場合は、生活の拠点を移すのも抵抗はありません。

> 東京や、シリコンバレーに行った際は
> また、その変化を生島さんの視点で
> お伝えいただけたら嬉しいです!
> めっちゃ楽しみにしています!!

ありがとうございます。
また機会があれば書いていきます。

以前書いたシリコンバレーネタはここにもあります。
http://www.i-kit.jp/biz/bij...
http://www.i-kit.jp/biz/bij...
一度読んでみてください。

2006-08-10 23:01:18

生島大嗣 wrote:

こばPさん

初コメントありがとうございます。
こばPさんの会社、いつかそういう会社になる可能性を秘めていると感じていますよ。

コツコツやりましょう!

2006-08-10 23:03:15

ちょび wrote:

私は結婚相談所の方は関西密着で、、と
考えていますが、これがまた地方によって
色々と結婚に対しての考え方も違うので
面白かったりします。

すごくナルホドーと頷きながら拝見しました。
少しずつではありますが、
東京の会員さんも増えてきているので
行く機会は増えていきそうです。
なのでこの機会に色々な刺激・情報収集が
出きればと思っています。

ここまで広い考えはまだまだ持てませんが、
そこまで意識が広げていけるように
まずはなりたいと思います。

2006-08-11 21:06:58

生島大嗣 wrote:

ちょびさん
コメントありがとうございます。

ちょびさんの経営されている結婚紹介所は、思いっきりローカルに徹することが可能ですよね。ローカルに根差して成立しうる業種だと思っています。

確かに、地方によって、結婚に関する表面上の習慣は異なりますよね。
でも、根っこのところのコンセプトを明確に持っているなら、その本質はどの地域でも同じだと思います。これは深層の普遍的な部分。

だから、コンセプトをしっかり確立して本質を捉え、他方表層では地方に合わせてローカライズをしっかりと行うという方向性は正しいと思います。このためにも、仰っている色々な刺激・情報収集はとても有効かと思いますよ。

色々と見て触れて経験して、それを元に拡げていってください。
きっと面白い展開があると思います。

2006-08-12 00:41:00

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