心響く映像検索
posted at 14:04:21 on 2006-05-12 kaz | Category: オンモード
私の知り合いにホテルの写真館のマネージャーがいる。
その写真館は、ありきたりの結婚写真やビデオは撮らない。
お客のために、お客がもう一度見たいという映像を残すことに情熱を燃やしている。
普通は結婚式のビデオなどは一度見たらもう見ないことが殆どなのだが、その写真館は何度も見たいと思わせる映像を作る。ブライダル以外にも、企業のトップのスピーチや講演の映像も手掛けている。
彼の写真館にはもうひとつ面白い特徴がある。彼のスタッフは自律型組織になっているのだ。
何故そうなっているかは長くなるのでここでは触れないが、トップの映像とお客に対する熱い思いが源泉であるのは確かだ。この結果、バイトを含め自ら考えて動く熱い集団となっている。
彼のところでは、色々な業種の経営者、リーダー、従業員さんが集まって、映像をみて心を響かせるという、勉強会に撮影スタッフと共に参加しているそうである。
参加者には独立された、元放送局の人気アナウンサーとそのスタッフの方々や、就職支援をされてる方、人に倖せを創造する企画会社の社長さんと従業員さんなど、様々だそうだ。
心に響くドキュメンタリー等の映像を見て、ディスカッションをするだけではなく、そこから話しを広げていき、具体的に明日の自分の人生・仕事にどう橋を渡していくかまで対話を通じて、自己を認識し、人を理解していくらしい。
こういう活動を通して、質の高い価値のある映像を生み出すことができるようになるのだろう。ところが世の中に溢れる映像の現実はどうだろうか。映像も「ウェブ進化論」で言うところの玉石混交状態であるのは異論がないだろう。
だから映画などでは、その映像の価値を人に伝えることを専門とする評論家という仕事も成立している。
ところが、録画機器の進歩とコモディティー化により、映像専門家でなくても映像を生み出すのは容易になっている。そして、日々生み出される膨大な映像が、今後どんどんネット上に蓄積されるだろう。
少し前の日経新聞の記事、「BBCネット事業強化視聴者参加型ブログを開設」には「BBCはホームページ内で映像などのデータを高速で検索できるソフトを開発しており、早ければ来年にも段階的にサービスを始める」というくだりがあった。
映像も、テクノロジーが進むことで googleがテキストに対して行っているように、整理分類し検索できるようになるという方向に向かっている。
Googleは「Google Video」というビデオ検索を提供しているし、TVEyes社は、映像ファイルの中身もキーワード検索できるサービスを開始している。(話された言葉を検索するビデオ検索エンジンらしい)
そして、それらの映像がまだ未熟な技術によってではあるが、分類整理され始めている。
今後益々映像の検索は一般的になってくるだろう。
そうは言っても、いくら技術が進んでもその映像が心響く映像かどうかまでは判断できない。その価値判断は、まだ当分は人間が行うことになるのだろう。
それとも、テキスト検索においてgoogleが行っているように、あるルールによる価値の付加が行われるのだろうか。そして、やはり『「みんなの意見」は案外正しい』となるのだろうか。
少し前にカメラ会社の研究者と話していたとき、彼は「ある人の頭に超小型のカメラを付けてその人の行動を全て動画記録すれば面白いのですが、問題は映像を見るのにその人の一生の時間が必要なんです」と言って笑っていた。
だが将来映像検索の技術が進歩すると、人の一生も一瞬で検索できるようになるのかも知れない。
そのときの検索結果は、心響く映像が一番上に表示されるのだろうか?
案外早く、その結果が分かるようになるのかも知れない。
アイキットソリューションズ
生島 大嗣
その写真館は、ありきたりの結婚写真やビデオは撮らない。
お客のために、お客がもう一度見たいという映像を残すことに情熱を燃やしている。
普通は結婚式のビデオなどは一度見たらもう見ないことが殆どなのだが、その写真館は何度も見たいと思わせる映像を作る。ブライダル以外にも、企業のトップのスピーチや講演の映像も手掛けている。
彼の写真館にはもうひとつ面白い特徴がある。彼のスタッフは自律型組織になっているのだ。
何故そうなっているかは長くなるのでここでは触れないが、トップの映像とお客に対する熱い思いが源泉であるのは確かだ。この結果、バイトを含め自ら考えて動く熱い集団となっている。
彼のところでは、色々な業種の経営者、リーダー、従業員さんが集まって、映像をみて心を響かせるという、勉強会に撮影スタッフと共に参加しているそうである。
参加者には独立された、元放送局の人気アナウンサーとそのスタッフの方々や、就職支援をされてる方、人に倖せを創造する企画会社の社長さんと従業員さんなど、様々だそうだ。
心に響くドキュメンタリー等の映像を見て、ディスカッションをするだけではなく、そこから話しを広げていき、具体的に明日の自分の人生・仕事にどう橋を渡していくかまで対話を通じて、自己を認識し、人を理解していくらしい。
こういう活動を通して、質の高い価値のある映像を生み出すことができるようになるのだろう。ところが世の中に溢れる映像の現実はどうだろうか。映像も「ウェブ進化論」で言うところの玉石混交状態であるのは異論がないだろう。
だから映画などでは、その映像の価値を人に伝えることを専門とする評論家という仕事も成立している。
ところが、録画機器の進歩とコモディティー化により、映像専門家でなくても映像を生み出すのは容易になっている。そして、日々生み出される膨大な映像が、今後どんどんネット上に蓄積されるだろう。
少し前の日経新聞の記事、「BBCネット事業強化視聴者参加型ブログを開設」には「BBCはホームページ内で映像などのデータを高速で検索できるソフトを開発しており、早ければ来年にも段階的にサービスを始める」というくだりがあった。
映像も、テクノロジーが進むことで googleがテキストに対して行っているように、整理分類し検索できるようになるという方向に向かっている。
Googleは「Google Video」というビデオ検索を提供しているし、TVEyes社は、映像ファイルの中身もキーワード検索できるサービスを開始している。(話された言葉を検索するビデオ検索エンジンらしい)
そして、それらの映像がまだ未熟な技術によってではあるが、分類整理され始めている。
今後益々映像の検索は一般的になってくるだろう。
そうは言っても、いくら技術が進んでもその映像が心響く映像かどうかまでは判断できない。その価値判断は、まだ当分は人間が行うことになるのだろう。
それとも、テキスト検索においてgoogleが行っているように、あるルールによる価値の付加が行われるのだろうか。そして、やはり『「みんなの意見」は案外正しい』となるのだろうか。
少し前にカメラ会社の研究者と話していたとき、彼は「ある人の頭に超小型のカメラを付けてその人の行動を全て動画記録すれば面白いのですが、問題は映像を見るのにその人の一生の時間が必要なんです」と言って笑っていた。
だが将来映像検索の技術が進歩すると、人の一生も一瞬で検索できるようになるのかも知れない。
そのときの検索結果は、心響く映像が一番上に表示されるのだろうか?
案外早く、その結果が分かるようになるのかも知れない。
アイキットソリューションズ
生島 大嗣
![]() |
「みんなの意見」は案外正しい ジェームズ・スロウィッキー (翻訳), 小高 尚子 単行本 (2006/01/31) 角川書店 |
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