Syndication
RSS2  RSS2feed

ポッドキャスト教育 2

posted at 11:01:00 on 2005-12-25 kaz | Category: オンモード

敷居の高さというのはいろいろあるが、まずコスト。
機器の導入や運営費用から授業の収録や編集にかかるコストや時間だ。

例えば、e-LearningシステムではLMS(Learning Management System)と言われる学生の受講の進捗や試験結果を管理するシステムも用いられているし、コンテンツの作成も莫大な費用がかかる。
即ち、初期投資だけでなく授業の内容が変化したり修正したい場合にも手軽に対応できないという現実があった。

ところが安価なソフトや無料のサービスで、音声を先生側が簡単に録音してポッドキャスティングで配信できるようになったために遠隔地教育システム自体がコモディティー化してしまったのだ。
もちろんやろうと思えば技術的にはビデオキャスティングも可能だし、ドキュメントとの連携もできる。

しかし実際の現場で必要とされているレベルは、音声による授業の配信とドキュメントファイルのダウンロードくらいで対応できるのだろう。それらが、一般的なPCとWeb、インターネットへの常時接続、そして最新のiTunesだけで実現できてしまうのだ。
この環境の変化は大きい。

以前ディジタルカメラが市場に出てき始めた頃に、産院向けにディジタルカメラで産婦、新生児の入院時の写真を撮り、それをCD-ROMにして提供するというサービスが実際にビジネスとして存在した。
もちろん今では一般の病院でごく普通のサービスとして、ディジタルカメラとCD-ROMを使った入院時の写真の提供が産院の付加価値として普通に行われており、それだけで単独のビジネスとしては成り立たない状況になっている。

このように機器とソフトウェアの発達により、多くのサービスがコモディティー化する。
遠隔地教育もポッドキャスティングにより、主導権がシステムやコンテンツ提供ビジネスから、教授や学生といった当事者に移ってきたということだろう。

私は、このトレンドだけで全ての教育システムやコンテンツがポッドキャスティングのようなシステムに移行するとは思っていない。ITリテラシーの高い中小企業や教育機関はコモディティー化したシステムを独自で使いこなすだろうし、ITリテラシーの高くない中小企業向けには安価なビジネスも存在し得るだろう。大企業向けには高価なシステムやコンテンツもビジネスとして継続するだろう。
コモデティー化により多様性が促進される可能性もあるということなのだ。

アイキット ソリューションズ
生島 大嗣

TrackBack(URL)

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。(右クリックでショートカットのコピーをご利用ください) もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

Comments

No comments yet

Add Comments