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うまくいくシステム

posted at 10:31:41 on 2005-12-06 kaz | Category: オンモード

姉歯建築設計事務所の構造計算書偽造問題が騒がれている。
ニュースを見ると責任問題で捉えようとしているが、これをシステムの問題と捉えるとどうだろうか?

ニュースの報道は現在のトレンドを追う傾向にあるので、今は責任問題に終始しているのはある意味当然かも知れない。
ここでは少し違った目線で捉えてみよう。

経緯の詳細は、経緯の詳細は、国土交通省のHPにも上がっている。

ここに、「(5)再発防止策等」 とあるが、これは当面の対策。
一番下に、「4.制度及びその運用に関する検証」とあり、ここで仕組みそのものの再考に言及している。

今回の事件は、仕組み=システムそのものにも大きく起因すると思っている。
建築確認の作業自体が官から民へと移管されたのだが、そこでの作業品質が著しく低下するということが起こってしまいった。また不都合を発見するという機能もまったく働かなかった。

以前から、構造計算書の結果そのものを誰も疑わずに信用するということが行われていたと思う。
何故そうなったのだろうか? そこには、誰も今回のような人命に関わるような不正を働くはずもないという前提があったのではないかと思う。

このシステムがうまく機能するには、作業を行う者が信頼でき、作業結果の品質が高いという前提が必要である訳だ。しかし、この前提に依存したままこの作業が官から民へと移された結果、今回の事件が発生してしまった。前提が崩れていたわけである。

何故前提が崩れたのか?
それは、今の日本の個人や組織の行動が以前と比べて変化しているからだと思う。
以前の社会システムの機能を期待してそれに依存したシステムを作ってしまったが、今やそのシステムが期待した機能を持っていなかったのである。

人間は短期的な利益を求めがちだが、「短期的な利益と長期的な利益や信頼は相反することが多い」ということを社会が教えてきた。教育や社会システムがこの部分を担っていた。

しかし、この教育や社会システムが崩れつつあるとしたら、この結果に依存したシステムそのものが機能しなくなるのは当然だ。

「こうすべきだ」だけで人は動かない。
何故かうまくいってしまう、自然に人が動く仕組みを作ることが必要だと思う。

アイキット ソリューションズ
生島 大嗣

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