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鰻の寝床理論

posted at 14:26:35 on 2009-06-05 kaz | Category: オンモード

またの名を「京町家理論」とも言います。
あっ、私が勝手に命名しているだけですけれど 笑

どちらも間口が狭く、奥行きがある。

町家はあの狭い間口なのに中に入るとそこには大きな空間が隠れているのですが、昔は間口の大きさで徴収する税を決めていたことに由来しているのは有名な話ですよね。

鰻の寝床、京町家でないとビジネスはうまく回りません。
尖がらないとうまくいかないんです。
これからは益々この傾向が強くなります。


私の経験上 「うちは何でもやります! できます!」っていうところはうまくいっていないところがほとんどなんです。
例外はありますけど。

なんでもやりますって言って尖がらなかったらどうなるでしょう。
結局自分の持つ特徴を自ら放棄していますから、質で勝負しているとは見られません。
よそと値段で比べられますよね。

そうするとどうなるでしょう?
その分野で専門でやっているところと仕入れもビジネスモデルも違うのでコストでは勝てません。
でも、こだわりや特徴を求めているお客は近寄ってこない。

コストで勝負しないといけないので、上から目線で見られるし、無駄な値引きをして利益が出ない。
出ないどころか赤字になります。


例えば建築。
店舗でも、ビルの内装でも、日本家屋でもなんでもやりますっていう建築事務所があったけど潰れてしまいました。

社長さん、私になんでもできると力説していました。
ちょっと話を聞くと、「ホントはこれやりたいんですけど、できないんですよね」なんて言ってました。
実は大きな間違いを犯していたのを気付いていなかったのです。

私のクライアントの建築事務所はまったく違う方向性で動いています。
私が社長の専門性、実は本人が気付いていなかったことを漉しとって言葉にしました。

彼は「和の建築」、「人にやさしい家」に特別な拘りを持っていました。
これを前面に出す秘密の仕掛けを作ると、赤字で苦しんでいたのに今では行列ができる建築事務所になっています、
(この事例はいずれ本に書きますからお楽しみに!)

京町家理論を実践しているところは、専門性を表に出して間口をこれでもかというくらいに狭めています。
実はそこから横展開も図れるのです。
うまくいっているところはこれをやっています。

一旦信用力、人間関係を築いてしまえば、その会社に「こういうことで困っている」 「あれもできない?」なんて話も舞い込んできます。


ビジネスだけではありません。
人のスキル、専門性でも同じです。

一番困るのはなんでもできますという人。
実は何もできなかったりします。

これに反して専門性を持つ人は二通りあります。
専門バカとホントは何でもこなしてしまう人。

会社でも人でも同じです。
なんでもできるは他の人から、お客からの評価です。
決して自分から言わないように心がけたいですね。


アイキットソリューションズ
生島 大嗣

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