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情報家電・IT産業の潮流とゆくえ 第4回 これからはネットの向こう側が鍵になる(大商ニュース)

posted at 12:42:00 on 2008-10-10 kaz | Category: オンモード

大阪商工会議所の機関紙 大商ニュース10月10日号に私が執筆しているコラム「情報家電・IT産業の潮流とゆくえ」の第4回 「これからはネットの向こう側が鍵になる」が掲載されましたので、ここに再掲します。

情報家電・IT産業の潮流とゆくえ 第4回 これからはネットの向こう側が鍵になる
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今回は、これから情報家電・IT産業はどこへ向かうのかを考えてみたい。
最近私は、ソニーはPSP PhoneをシャープはZaurus Phoneを作ればよいと主張している。
これを聞いた人は、PSP やZaurusに携帯電話機能を付けるだけと単純に思うかも知れない。確かにこれだけなら単に機能追加だけで終わってしまう。

実は私は事業価値全体を高めるよいビジネスモデルの例として提案しているのだ。既にビジネスとして成功し、ブランド化しているこれらの製品をネットの向こう側への入口とすることで新しいビジネスが生まれる可能性が高くなるからだ。

携帯端末が常にネットと繋がり、その向こう側の膨大なコンテンツやサービスを利用できるとしたらどうだろう。そのようなものは今の携帯で例えばi-modeでちゃんとできていると言われるかもしれない。しかし、i-modeは閉じた世界でのビジネスモデルだ。インターネットを積極的に利用すれば世界はそれこそ無限に広がる。

アップルがiPhoneで目指そうとしているのはそういうビジネスモデルだ。
ネット上のアップルストアへの誘導はもちろん、アプリケーション開発ツールを配布してサードパーティーにアプリケーションを作ってもらう環境を広げているのもその一環だ。

アプリケーションはビジネスやエンターテインメントだけでなく可能性は無限にある。グーグルはアップルより広い部分をカバーしようとしている。様々なグーグルのサービスを簡単に利用できる機能を盛り込んだ携帯電話のプラットフォーム「アンドロイド」を作り、世界の携帯電話メーカーに採用を働きかけている。携帯電話までグーグルの提供するサービスを拡張しようとしているのだ。

このように、アップルもグーグルもPCや携帯電話、将来は様々なモバイル端末からネットの向こう側のサービスに容易にアクセスできる環境作りを推し進めている。例えばグーグルは、ブラウザで利用できるMS Officeに似たソフトの提供を始めているし、ユーチューブも買収し動画配信サービスも手に入れた。このようなサービスをネットの向こう側に多く用意し、PCや携帯を初めとするあらゆる端末から利用できる世界を作り上げようとしているのだ。

こうなるとPCや携帯端末は単なる入り口の道具に過ぎなくなる。あらゆるサービスをネット経由で享受できるようになる世界では、これまでの携帯電話メーカーや電話会社はその一部分からしか利益を得られなくなる。

だからこそ、PSP や Zaurusという資産を持つ両社には、単なるハードとしての端末を越えてネットの向こう側のサービスに積極的にアクセスする端末をそのブランド価値や技術力で作って欲しいというのが私の主張だ。もちろん端末だけではなく、ネットの向こう側に特色のあるサービスを開発して提供し、これらを使って事業全体の価値を高めて欲しいのだ。

図表の説明
将来は、今以上に多くの企業が様々なアプリケーションやサービスをネットの向こう側に用意するようになる。顧客管理や財務・経理、営業支援、ビジネス文書作成などのビジネスアプリケーションや動画共有、インターネットネット放送、音楽や映画コンテンツ配信などのエンターテインメント系サービスもネットの向こう側に充実してくる。これらをもっと簡単にどこにいても利用できる環境がこれから急速に整ってくる。
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アイキットソリューションズ
生島大嗣



daishonews08-2

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