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メー ルマガジン コラム バックナンバー

  アイキット代表  生島 大嗣 がコラムを執筆しているメールマガジンのバックナンバーです。


 
1. 「技術の経営 − 顧客志向だけでは勝てない」 

      ◆ 技術戦略思考の実現 ◆


2005年1 月12 日


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 技術の経営−顧客志向だけでは勝てない−           1877 部発行
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■       ◆ 技術戦略思考の実現   第17回 (最終回)◆
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■■         「ビジネスモデルも組織運営も3層理論でクリアーに!」
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■■■          アイキット <技術戦略マーケティング> 代表 生島 大嗣
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┃★巻末に「読者との懇談会」のお知らせを掲載しています。是非お読み下さい。┃
┃★「技術戦略思考の実現」は今回が最終回です。新シリーズは、暫くお休みを  ┃
┃  頂いた後に開始致します。                                              ┃
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これまでの16回で、技術を製品化するために必要となる事柄について、事例を挙げ
ながら説明してきました。
いよいよ、今回は「技術戦略思考の実現」の最終回です。
今までに取り上げたエッセンスをまとめてみましょう。


▼ 3層理論でビジネスを考える

第5回「覚悟はできていますか?」で、私は次のように述べています。
http://www.i-kit.jp/biz/gikei/gikei05.html

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私は、技術経営を次の2つの切り口で考えていきます。

  1.利益を出す仕組みを考える(3層構造の確立、戦略の部分)

   1−1) どうやって技術を獲得し維持するのか? <深 層>
            基礎研究開発力獲得、知的財産権の獲得、人材の獲得と教育、社内風土

   1−2) どのように技術を製品に活かすのか? <中継層>
            製品開発戦略(プロダクトアウトかマーケットインか)、組織&制度作
            りとその運用

   1−3) どのように技術を利益に結びつけるか? <表 層>
            ビジネスモデルとビジネスプロセスの確立、マーケティング、セールス
            プロフェッショナル

  2.社員の能力を活かす仕組みを考える(人、組織の部分)

    優秀な人間を集めることと、社員の能力を活かすことには違いがあります。
    いくら優秀な人間を集めても、能力を活かせないとただの烏合の衆になります。
    例えば、いくら優秀でもイエスマンばかりの集団からは何も生まれません。
    時代が変われば、働く姿勢、意識、行動様式も変える必要があります。
   「組織は」そして「個人は」どのようにあるべきかというところまで踏み込んで
    考えなくてはなりません。
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この2つを取り上げたのは、私がいろいろな事例を経験してきた過程で、どこに問題
が発生しているかを分析した結果、この部分に一番問題が集中していると判断したた
めです。

もちろん1.の部分でも、例えば人材獲得に関しては 2.と深く関係しています。
あらゆる切り口で、ビジネス活動を見た場合、それぞれの切り口で3層のモデルを見
ることができると同時に、それぞれが横方向、斜め方向で関係しあっているのが現実
です。

ご自分で実際の企業のビジネス活動を私の提唱する「3層理論モデル」で図解される
と、いろいろな要素が複雑に絡まりあっていることがお分かりになるでしょう。

細かく記述すればするほど、それぞれの企業に特有の要素、条件が加味されていきま
す。全てを詳細に記述するには、A0サイズの紙が必要かも知れません。

それぞれの企業において基本は同じですが、細かく見れば見るほど一般的なモデルは
あり得ないのが簡単に理解できるでしょう。
このことが、私が「企業は千差万別であり、それぞれの企業にはそれぞれの対処方法
が存在する」と言っている所以なのです。

例えば、新規事業立ち上げひとつとっても、使えるリソースは様々です。
・トップの考え方はどうか。
・市場はどうなっているのか。
・まったく新しい商品の場合市場を創造できるか。
・人的リソース・予算の獲得はどうするのか。
・ビジネスモデル組立てを自社で行うのか、他社とアライアンスを組むのか。
・マーケティングはどうするのか。
・新商品に従来のマーケティングリサーチは有効か。
・必要な技術は自社にあるのか。ない場合はどうやって獲得するのか。
・リスクをどう捉え、マネジメントするのか。
etc.

これだけの要素でも、企業が利用できる条件は大きく違ってくるのは明白でしょう。


▼ それぞれの要素に分けて解決法を考える

優秀な経営者は、企業全体の状況を直感的に把握し、それぞれの要素の中で強化すべ
き点、不要な点、足らない点を瞬時に見抜き、必要な手当てを行っていると思います。
この勘に頼っている部分をある程度明示的に把握するには、「3層理論モデル」は有
効だと考えています。

そして、ビジネスを組み立てる様々な切り口の3層モデルの各要素について、必要な
解決方法、手段を探すことになります。

例えば、企業における製品開発について簡単に考えてみましょう。
この図をご覧ください。
         ↓
http://www.i-kit.jp/biz/gikei/fig1.jpg

この図では、簡単のために営業、マーケティング、リサーチ等の要素は省いてありま
すが、例えば「企画」の部分は、営業、マーケティング、リサーチ等の要素との連携
が必要かつ重要なのは言うまでもありません。
読者の方々の企業、組織に当てはめて、残りの部分を完成してみてください。


さて世の中には、それぞれの部分を解決する手法、ツールが存在しています。

例えば、プロジェクトマネジメントの部分はPMBOKが有名です。
人的適正を見るには、ハーマンモデルやマイヤーズ・ブリック、キャリパーテスト等
が利用できます。全体を見るには経営品質賞も有効でしょう。他に、チームビルディ
ングの手法やMOTの手法も利用できます。コーティングやメンタリングもいろいろ
とツールが存在します。企業の立ち位置を見るにはBCGポートフォリオマトリクス
等も使えます。
各要素の機能やそれぞれの機能の関係性を明らかにするには機能ツリーの手法が使え
るかも知れません。

私の場合、これらのツールをそのまま用いない場合が多いのですが、これらを組み合
わせて用いるのが有効な場合も多々あります。
みなさんご自身で判断してみてください。


▼もう一度見直してみる

このように、組織をひとつかそれ以上の重要な切り口を捉え、その切り口で3層理論
モデルを当てはめ、それぞれの層を構成する要素を抽出してみることが、置かれてい
る状況を分析し、問題解決の第1ステップになると考えています。
そうしてから問題のある要素を取り出して、それぞれの解決手段を考えます。

各要素は複雑に絡まりあっているので、全体を直感的に把握するのは限界があります。
各要素に分けることで把握しやすくなるのです。


しかし、現実には各要素が有機的に関係しあっています。
もちろん、このことも忘れずにおいてください。
これを忘れると、思わぬ伏兵に会うかも知れません。



▼ あとがき

生島担当分「技術戦略思考の実現」では、ビジネスを組み立てる際に必要になる本質
的な部分に踏み込んで連載してきました。
このため、最初に考えていたよも」組織論に重きを置いてしまう結果になりました。

次のシリーズでは、少し趣向を変えて軸足を表層に近いところ、即ちビジネス寄りに
移したいと思っています。具体的には、私が本来コンサルティングで扱っているテー
マに沿った切り口で書いていきたいと思います。

サブタイトルは未定ですが、例えば「あなたのアイデアを売れる商品に! マーケティ
ングまでのラストワンマイル」(仮題)のような形にする予定です。
構想がまとまるまで、暫くの間お待ち下さい。



■ 今回の私のコラムをお読みになり、どう感じられましたか?
是非読者のみなさんのご意見をお聞かせください。


★★★★★★★★★★★★★★★★ お知らせ ★★★★★★★★★★★★★★★★★

読者のみなさんとお会いして、お話できる機会を持ちたいと考えています。
前回の呼びかけで、東京で4名、大阪で1名の参加表明を頂きました。
2月に開催したいと思っていますが、参加表明を頂けた方が少人数でしたので、夜に
食事をしながらの気楽な懇談会にしたいと考えています。

賛同して頂ける方は、是非生島の下記アドレスまで直接メールをお願いします。
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尚、1週間後の1月19日を申し込み期限とさせて頂きます。
みなさまのご参加をお待ちしています。


■ 筆者は、中小企業ベンチャー総合支援センター近畿のチーフアドバイザを兼務し
ています。予め申し込んで頂ければ、無料で対面相談をお受けできますので活用下さ
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http://www.jasmec.go.jp/center/kinki/index.html
尚、お申し込みは支援センターに直接お願いします。

■ 筆者は、メールマガジン「ビジネスにマーケティング☆を走らせよう!」にも執
筆をしています。こちらも併せてお読みください。
http://www.i-kit.jp/biz/category/blog/9


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