|
| |
メー ルマガジン コラム バックナンバー |
| アイキット代表 生島 大嗣 がコラムを執筆しているメールマガジンのバックナンバーです。 |
| |
1. 「技術経営メール」 |
| ◆ 生島の技術戦略思考 ◆ 第1回 |
| 2005年 8月 2日 |
|
| ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ 技術経営メール 第18号 2005年8月2日 日経BP社 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 「技術経営メール」はイノベーション(新製品/新事業開発)に取り組むリーダーに 向けた電子メール配信サービスです。テクノロジーを生かしてビジネスを創造する ためのヒントを技術経営戦略誌「日経ビズテック」が毎週火曜日にお届けします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■生島の技術戦略思考 技術経営の二本の柱■■ 本メールの読者は「技術」と「経営」に関心がある方々であろう。 とりわけ「技術」にかかわる企業の社員、幹部、経営者の読者が多いと思っている。 ただし、その範囲は随分と広いのではないかとも考えている。 技術者といっても基礎研究にかかわる方と、製品設計を担当している方とでは、 考え方がかなり異なるであろうし、中堅社員と経営層でも、またメーカーと商社でも 技術に対する考え方や捉え方は異なる。 さらにメーカーと言っても、画期的な技術を基に世の中を変えてやろうと考えている ベンチャーもあるだろうし、数十年に渡り大企業の傘下で活動してきた企業もあろう。 このように広範囲の読者がおられると考えられるので、このコラムで取り上げる 「技術経営」というものをまず簡単に定義してみたい。 私は、「技術経営」を「技術を利益に結びつけるための手段」と捉えている。 これでも漠然とした捉え方のようだが、少なくとも技術経営を目的や理論ではなく、 あるいはまた大学や人材育成の話ではなく、実務に即したものとして考えていきたい。 つまり「技術経営」は、企業にとって実践的な手段であることを明確にしたい。 手段といってもツールではない。技術経営は事業全体を戦略的に捉える考え方である。 本コラムの題名を「技術戦略思考」としたのは、技術経営が単なる戦術ではなく、 企業にとって戦略を考えるための基本になって欲しい、という思いからだ。 わたしは技術経営を、大きく二本の柱としてとらえている。 「3層構造の確立」と「人・組織の問題解決」である。 読者の中には、メールマガジン「技術の経営−顧客志向だけでは勝てない−」の読者 がおられるかもしれない。わたしはこのメールマガジンで「技術戦略思考の実現」と いうコラムを執筆し、そこでも二本の柱について説明したことがある。 初めてわたしのコラムを読まれる方も多数おられると思うので、再度触れてみたい。 まず3層構造の確立とは、利益を出す仕組みを考える、すなわち戦略の部分である。 この部分は3層に分けられる。まず「どうやって技術を獲得し維持するのか?」と いうことを考える「深層」部分がある。深層で検討すべきことは、 基礎研究開発力や知的財産権の獲得、人材の獲得と教育、社内風土などが関係する。 次に「どのように技術を製品に活かすのか?」を検討する「中継層」がある。 製品開発戦略(プロダクトアウトかマーケットインか)、組織や制度作りとその運用 といったテーマが中継層にかかわってくる。 3層目が「どのように技術を利益に結びつけるか?」であり、これを「表層」と呼ぶ。 ビジネスモデルの確立、マーケティングやセールスの工夫、といったテーマが入る。 以上の3層を確立したとしても、戦略通りに物事が進むとは限らない。 人・組織の問題が立ちふさがるからだ。したがって社員の能力を活かす仕組みを考え、 人にかかわる問題を解決していかなければならない。 その企業がベンチャーであろうが大企業であろうが、3層構造の各コンポーネンツと コンポーネント間の連携がなければ、その企業のビジネス活動はうまく回らない。 3層構造をうまく支えていく重要な要素が「人・組織」というわけである。 3層の中で「表層」は戦術の部分とも言えるが、世の中にはこの戦術に重きを置いて 考える傾向がある。確かに、この戦術は成果と直結、換言すればお金と結びつく。 しかし戦術に重きを置きすぎると、全体が見えなくなり、状況が変化しているのに 同じ戦術を繰り返すばかりで世の中の動きに対応できなくなる危険がある。 どのようして「3層の構造」を形作り、技術を利益に結びつけいくべきか、 次回から事例を交えながら、技術経営について具体的に考えていきたい。 生島 大嗣 (いくしま かずし) アイキット代表 http://www.i-kit.jp/ 大手電機メーカーで各種映像機器等の研究開発、情報システムに関する企画、開発に 取り組み、様々な経験を積んだ後、独立。既存企業、ベンチャーのビジネスモデルと 技術の評価、技術戦略と経営に関するコンサルティング、講演等に携わる。 メールマガジン「ビジネスにマーケティング☆を走らせよう!」を発行 http://www.i-kit.jp/business/merumaga.html ■■前回記事再掲・価格の魔力■■ 「積み上げたコストを市場価格に反映する」。この常套手段が通用しなくなってきた。 価格決定の主導権がメーカーや流通から消費者の手に移りつつあるからだ。 消費者は、純粋に商品の価値と価格を比較して購入を決断する。 売り手と買い手の間には、もはやコストという概念が立ち入る隙間はない。 消費者にとっての価値と、その価値が生じる心理的な背景を把握すること。 それこそが、今日的な「プライシング(価格設定)」を考える第一歩である。 「高額ブランドの作り方」「薄利多売のコツ」「ワンコイン戦略」……。 価格を戦略活用する要諦を、プライシング理論の基本と具体的な事例からあぶり出す。 以上は、本日発売の日経ビズテック第8号の特集「価格の魔力」の骨子である。 本特集を構成する論文の題名、概要、筆者は下記の通り。ぜひご一読いただきたい。 『総論 カカクコム的値付けの真実』 穐田誉輝/カカクコム代表取締役社長兼CEO 『理論編 プライシング三つの疑問、その傾向と対策』 上田隆穂/学習院大学経済学部教授 『事例編■コスト構造の背景 なぜあのシャツはその価格になるのか』 江波尚一 『事例編■高額ブランドの作り方 「高いけど売れる」には理由がある』 江島れい子/アシックス フットウエア事業部 『事例編■薄利多売のコツ まずは売値を考え、それから仕入れ値を決める』 渡邉健次/アベルネット専務取締役 『事例編■値崩れしない日用品 1万円のフライパンが45万本売れた理由』 明道章一/明道代表取締役 『事例編■分かりやすい価格 100円を超える価値がなければ、 100円の商品には驚かない』 蟹谷賢次/日本マクドナルド コーポレート・リレーション本部コミュニケーション部 統括マネージャー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■日経ビズテック第8号 発売中■■ 技術経営戦略誌「日経ビズテック」第8号は一般書店、Web書店で発売中です。 特集は「技術者問題を考える」と「価格の魔力」です。 http://bpstore.nikkeibp.co.jp/item/main/1482222239X0.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■関連サイトのご案内■■ 日経ビズテックは以下のサイトで「技術と経営」にかかわるコラムを発信しています。 『経営の情識』(経営とITを考えるコラム、日経ビジネス読者限定) ★7月27日更新 「マスコミが金融庁に権力を与える」 http://nb.nikkeibp.co.jp/top.shtml 『さよなら技術馬鹿』(技術者向けサイトTech-On!におけるコラム) ★7月21日更新 日本の「西洋式偽文明」 http://techon.nikkeibp.co.jp/column/yajima/ 『記者の眼』(ITプロフェッショナル向けサイト「IT Pro」のコラム) ★7月20日更新 「あるIT企業の憂鬱」 http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20050717/164774/ 『情識』(情報技術の常識を考えるサイト、本メール責任者谷島が運営) http://itpro.nikkeibp.co.jp/yajima/ ============================================================================ ◆本メールは送信専用メールアドレスから配信されています。 このままご返信いただいてもお答えできませんのでご了承下さい。 ◆本メール掲載の内容に関するお問い合わせ、ご質問、ご意見は mailto:gkm@nikkeibp.co.jp までお願いします。 ◆広告掲載をご希望の方は mailto:gkm@nikkeibp.co.jp へお問い合わせ下さい。 ============================================================================ ◆本サービスの申込内容の追加・変更および配信停止は http://gkm.nikkeibp.co.jp/ をご参照下さい。 変更等の際には、登録時にご指定いただいたユーザーIDとパスワードが必要です。 ユーザーIDとパスワードが分からない場合は、 https://passport.nikkeibp.co.jp/bizpwd/search_pass/index.html でお調べ下さい。 ============================================================================ ◆配信されたメールを第三者に転送することやWebサイトへのアップはお断りします。 ◆著作権は日経BP社に帰属しますので記事を許可なく転載することを禁じます。 ============================================================================ Copyright(C)、日経BP社、2005 〒102-8622 東京都千代田区平河町2-7-6 ============================================================================ 次号の技術経営メールは2005年8月9日(火曜)に配信予定です。 |
| コラム一覧へ戻る |
|
(c) Japan i-kit All rights reserved. |