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メー ルマガジン コラム バックナンバー |
| アイキット代表 生島 大嗣 がコラムを執筆しているメールマガジンのバックナンバーです。 |
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2. 「ビジネスにマーケティング☆を走らせよ う!」 |
| ◆ 技術屋の視点 ◆ |
| 2003年 12月 19日 | |
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 『ビジネスにマーケティング☆を走らせよう!』 (週刊☆ビジマ) eビジネス,マーケティング,経営戦略を考えるためのヒント http://www.mankai.biz/ 2003/12/19発行 No.083 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ====================================================================☆彡 ☆『技術屋の視点 〜 ビジネスモデル・技術評価の裏側 〜』第12回 学生を保存しよう? 技術戦略コンサルタント 生島大嗣 ======================================================================== アイキットの生島です。 先日、シリコンバレーから、サンフランシスコ→ホノルル→マニラ→関空のルー トで約30時間かけて帰国しました。 往路では、サンフランシスコの入管で「何故マニラから来たんだ?」とネチネチ やられました。その経路を利用した理由は簡単。安いからなんですが、なかなか 納得してもらえませんでした。 マニラ出国の際は、噂には聞いていましたが、靴を脱がされ、PCの立ち上げと シャットダウンを迫られるは大変でした。PCの立ち上げやシャットダウンは、 テロとの戦いにどう関係があるのでしょうか? アメリカって不思議です。 帰国時の関空の入管では、「今頃サンフランシスコから着く便ってありましたっ け?」といたってのんびりしたことを聞かれました。日本に帰ってきたなぁと実 感した瞬間でした。説明すると「そんな方法があったのですか!」と妙に感心さ れたのです。日本はまだ平和ですね。今のところですが。 今回のお話は、またシリコンバレーネタですがお付き合いください。コヤマンに、 週刊☆ビジマ vol.76 の編集後記で「また報告があると思うので、期待して待ち ましょう!」と書かれてしまいましたから、しつこくもう一度書きます。 ▼ 日本の感覚、シリコンバレーの感覚 帰国した翌日のことです。あるイベントホールの前を通りがかったところ、スー ツを着た人々が続々とその会場へと向かっていました。何かのイベントがあるの だろうと思って会場の方へ目をやると、そこには 「ITベンチャービジネス・・・」 の文字が。 「スーツを着た人が何故ITベンチャービジネスに関係があるのだろう?」と一 瞬考えてしまいましたが、すぐにここは日本だと思い出しました。そう思う私も スーツを着ていたのですが。 ジェットラグと同じで、感覚がまだ日本に慣れていなかったのでしょう。この感 覚のちょっとしたずれが、帰国後に企業を訪問したときなどに、 「へぇー日本の企業ってこんな風だったんだ」 という面白い日本の印象を私に与えてくれています。 現地滞在は僅か10日間なのに、この感覚のずれ(?)は何なのでしょう。コヤ マンの言う通り、かなり内容の濃い10日間だったのでしょうね。感謝です、コ ヤマン。 今回訪問したシリコンバレーのベンチャー企業と日本の会社とのアライアンスが 順調に進めば、大企業の方達と一緒に私ももう一度シリコンバレーを訪れる機会 があると思います。そのときはスーツは着ないでおこうと心に決めています。 我ながらかなりあちら流にかぶれてしまったようですが、ものごとの本質をもっ と大事にしたいという気持ちが私の中で大きくなったのだと思います。 ▼ Uターンの代償 今回は、シリコンバレー在住の多くの日本の方にお会いしました。 企業の駐在員の方とはほとんどお会いしませんでしたが、個人で勝負しておられ る方々とはたくさんお会いしました。 この方々は活き活きとされていましたが、ある種の人達は共通の問題をかかえて いました。何人かに同じ悩みを相談されたのです。 ある種の人達とは、現地で学ぶ日本人の学生の方々です。そしてその悩みとは、 就職先をどうしようかということなのです。 日本に帰りたい気持ちもあるけれど、こちらの感覚に慣れてしまった今、帰国す るという決断にはなかなか踏み切れないでいるのです。みなさん、習慣や風土の 点で日本の会社にとけ込めないのではと感じておられるようです。 いろいろとお話を伺っていると、この方々は最終的には日本には帰らないだろう と感じました。ご本人は気付かれていないかも知れないですが、少なくとも本心 は帰りたくないと思っておられるようでした。 日本に帰らなくてはならない理由が、または日本に帰らなくてはならないと思い 込んでいる理由があるようです。 私の場合、僅か10日間の滞在でも日本とのずれを感じているのですから、何年 も滞在すればそれなりのものがあるのでしょう。 ▼ 社会人も日本脱出 私の友人、知人にも海外へ出て行かれた人が何人もおられます。海外で水を得た 魚のように活躍されています。そのひとりに「将来どうするの?」と聞いたこと がありました。彼の返事は、「今の国には5年はいようと思っています。その後 は分かりませんが、機会があったら次はアメリカに行きたいですね」というもの でした。 海外へ出て行く人の動機は、やりがいのある仕事か高収入です。彼の場合は前者 でした。 彼は「これからの技術者は、日本や韓国、中国、アメリカ、ヨーロッパなどと言 っている場合ではないと思います。海外企業のために働くことを国賊などと言う 狭い考えだと、これからは国際的に通用しなくなるのではないですか」と言って いました。彼の頭の中には、コスモポリタンという概念が芽生えているのだと思 います。 朝日新聞に12月17日から連載されている「インド 浮上する大国」を読むと、 シリコンバレーとインドのバンガロールの間で何が起こっているかが分かります。 是非ご一読下さい。 また別の知人は、海外企業に請われてその企業の現地工場でラインの立ち上げに 関わる形で日本を出て行きました。その方の動機はは後者です。5年間でサラリー マンの生涯年収程度の報酬でした。 もちろんこの方の勤めておられた会社では、引き止め工作が行われたようです。 しかし、報酬は今のままでなんとか説得しろというのが実情だったようです。も うこのような説得方法は、日本でも通用しなくなっているのでしょう。もっとも、 この方が日本脱出をされたのは数年前ですので現在は状況が変わっているかも知 れません。 ▼ 学生保存計画 ある現地在住日本人の団体のイベントで、旅行社の方が名刺を配っておられまし た。この団体の会員が連れてこられたのですが、現地の企業に日本の学生をイン ターンシップで連れてくると言うビジネスを企画しているとのことでした。 これはかなり面白い企画だと感じましたが、もっと面白いことをコヤマンが考え ていました。内容はよく似たものでしたが、目的が違うのです。 自分達が動くことで旅行社は使わず、もっとリーズナブルな値段でということで したが、面白いのは何故これを彼が行おうとしているかです。 「可能性のある優秀な学生をストレートに日本の会社に就職させて、日本の企業 流にスポイルさせてしまうのは日本のためにならない。 だから、シリコンバレーの自由な環境下で保存し、日本が彼らを必要とすると きに優秀なスポイルされていない彼らが日本にUターンできるようにする」 というものでした。 ストレート過ぎて異論のある方もおられるかもしれませんが、私は面白い発想だ と感じています。 ▼ 帰りたくなるような国作り 私は、どのような考え方で日本を出て行ったとしても、その方は海外で揉まれて 国際性を身に付けてこられると思っています。専門性も大切ですが、この国際性 はもっと重要だと認識しています。 本当に日本のことを考えるなら、社会人、学生を問わず、海外へ出て行くという 決断をした、自立しそして自律的に動ける人達が更に国際性を身に付けて日本に 帰ってくることを考えないといけないと思っています。 つまり、国際人となった日本人が帰ってきたくなる国作り、企業作りです。 以前、ある省のお役人にこのことを尋ねたことがあります。そのお役人は「そん な海外に出て行ったような人は放っておけばよい」と言われました。 私はそれを聞いて愕然としたのですが、最近明るい話題を耳にしました。そのお 役人と同じ省の別の方のお話です。その方は今年退任されたのですが、多くの役 人が今だに行っている天下りを断って会社を立ち上げようとされているそうです。 その彼の持論は、海外に出て行った人が帰ることができない現状は問題だと仰っ ておられるのです。 また、上で述べた「報酬は今のままでなんとか説得しろ」と言っていた同じ会社 が、最近は海外留学生を採用しようとしているという話を聞きました。 日本も国際化に向けて少しずつ変わろうとしているのかも知れません。日本とい う国は、動き始めるまではなかなか時間がかかりますが、一旦動き始めると明治 維新のようにダイナミックに変わる国だと思っています。 よい意味でも悪い意味でも、日本は一度動き始めたら止まりません。というか、 よい意味の方でそう願っています。そのときは、逆に取り残されないように心が けたいものです。 ■ 筆者プロフィール 技術戦略、技術経営の総合コンサルティング アイキット 代表 生島 大嗣(いくしま かずし 改名) http://www.i-kit.jp/ <略歴> 大手家電メーカーの研究開発部門にて、ビデオ、液晶等映像機器、地上波ディジ タルテレビ等の研究開発、コンピュータシステムに関する企画、開発等に取り組 む。独立後、ベンチャー企業や既存企業の技術、新規ビジネスモデルの評価及び 構築に関するアドバイス、講演等に携わる。 大阪市立大学 工学部 非常勤講師(ベンチャー技術論 「技術と経営」担当) 大阪商工会議所 ITビジネスフォーラム コーディネータ ご意見、ご感想、ご用命は以下のメールアドレスでもお待ちしています。 mailto: bijima@i-kit.jp 夢をカタチに! 起業や新規事業のための無料相談 http://www.nespla.jp/index.files/advise.htm ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 『ビジネスにマーケティング☆を走らせよう!』 (週刊☆ビジマ) ・発行部数 まぐまぐ: 711部(ID:0000106852) melma! : 79部 (ID:m00086769) 独自配信: 6部 発行部数: 796部(2003年12月19日現在) ・お友達へのご購読お薦めや、ご本人の登録解除は http://www.mankai.biz/ 発 行:満開Biz Project http://www.mankai.biz/ 発行者:咲本 勝巳 mailto:sakimoto@tokeidai.net 編 集:小山 龍介 mailto:koyaman@koyaman.com 編集協力:Idea in Action, Inc http://www.ideainaction.com/ (ご意見・ご感想などお気軽にどうぞ!) 読者の皆さんから寄せられたメールは、事前の告知なく『週刊☆ ビジマ』に掲載させていただく場合がございます。匿名などのご 希望があれば、明記してください。 また、掲載を望まれない場合も、その旨、明記をお願いします。 メールに記載された情報の公開から生じる、いかなる事態に対し ても一切責任を負いませんのであらかじめご了承ください。 このメールは全文掲載する条件で、転送・再配布自由です。 本誌をご購読になったために発生したあらゆる損害に対し、 満開Biz Projectは一切の賠償責任を免れます。 Copyright(C) 2003 MANKAI BIZ All Rights Reserved. ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ |
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